うちの治療院では一番多い患者さんは肩こり、または首こり。そしてその大半が猫背。そして誰もが口を揃えて言うのが、
「姿勢が悪いから」
と言うもの。
そもそも猫背は悪いのか?
そもそもだけど、真っ直ぐ立つとどうなるのか?
実は掌は正面を向く。この状態を解剖学的肢位(かいぼうがくてき しい)と言う。
つまりはニュートラルの状態。
この状態だと背筋は伸び、綺麗な姿勢を保てる。
でも、パソコンを使うときはどうか?
そう、手は内向きにネジられ手を前に出す。
と言うか、人間の生活で作業をするときは必ずこうなる。
だから、肩甲骨が前に出て、いわゆる巻き型になり、猫背になる。
そう、猫背とは何か作業をするときは当たり前の姿勢なわけで。
背筋がピンと伸びて、「いわゆる」良い姿勢というのは真っ直ぐ立っている時だけで。
世界最強のチャンピオン
例えば、ボクサー。ボクサーが戦うときは大抵は猫背じゃない?背筋がピンと伸びたボクサー見たことない。そう、手が前に出してる時は猫背になるのが普通だから。
それは日常生活だろうが、ボクシングだろうが同じ。
じゃあ、なんで、ボクシングでもパソコンでも手が前に出して猫背なのに、肩こりや腰痛になる人とそうでない人がいるのか?
史上最強のボクサーと言えば、マイク・タイソン。
彼もまた、猫背のファイティングポーズを取るのだが、彼のファイティングスタイルは。姿勢がとても低くて下から覗き込むようなスタイルであることから、
Peekabooピーカーブー(Peekは英語で覗き込むの意味。ピーカーブーで「いないいないばー」の意味)と呼ばれる。
ピーカーブーもまた猫背なんだけど。その大きな特徴は
アゴを引くこと。
そう、手を前に出して作業をする時、猫背にしてアゴを引くと、実は肩と背中と腰の筋肉は緩み、腕は動かしやすい。また、肩こりや腰痛にもなりにくい。
結局は、猫背は治さなくていい、ということ。
そのための治療やストレッチやマッサージを当院では行っております。
興味のある方はこちらまで。