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人は嬉しい時、なぜガッツポーズをするのか? 〜肘を下げたらダメなワケ〜

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昨日の投稿では、腕をねじることで肩周りの筋肉を全体的に使うことができ、どこか一ヶ所の筋肉を痛めることがないと書いた。↓

カーショーのストレート 〜ねじりを使った体のケア〜

実はこの動きを達成するには、一つの条件がある。

それが肩のニュートラルポジションを取ること。

肩は三角形の肩甲骨に上腕骨(腕の骨)がくっついてできている(肩甲上腕関節)。

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この肩甲骨の肩甲棘と呼ばれる部分と上腕骨が一直線に並ぶ時、肩関節はニュートラルポジションに入る。このポジションをゼロポジションと呼ぶ。

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ゼロポジションでは肩周りの筋肉は均等に伸ばされた全ての筋肉の緊張が取れやすい位置。

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このポジションをキープできるから、ピッチングやバッティングで腕をスイングする時に、まんべんなくねじれるわけだ。

人は嬉しい時、ガッツポーズをする。この時、ゼロポジションをキープしている。

例えば、近鉄バファローズが優勝決定した時。

この試合に勝てば近鉄の優勝が決まる試合で、9回裏に3対0で負けていながら、満塁のチャンス。ここで代打の北川選手がホームランを打って、逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランを決めたシーン。

もうこの時は、球場全体でガッツポーツとハイタッチの嵐。

つまり、球場中がゼロポジションをキープしまくっていたわけで。

人は喜びを爆発させると、どうもガッツポーズ(ゼロポジション)を取りたがる動物らしい。

さて、これを応用すると、ピッチンで腕の肘の高さになる。

右の写真のように肩と腕のラインが一直線だとゼロポジション。

でも、肘が下がるとゼロポジションから外れてしまう。

野球界では肘を下げて投げると肩を壊すと言われるが、それはゼロポジションから外れるからで。

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これは、全てのスポーツに応用することができる。

バッティングでもテニスでもアメフトでもバスケでも全部同じ。

ゼロポジションをキープすることが、パフォーマンスを上げて怪我を防ぐ第一歩になる。

実はうちの治療はこの考え方を元に肩こりを取っている。

肩の筋肉が硬くなるのはゼロポジションからズレているから。

だから、どこか一つの筋肉が張ってしまう。

それを全ての筋肉が緩むポジションに入れて、ゆらゆらと揺らすと全体が緩んで、肩の痛みが取れてしまう。

ということで、当院の治療に興味のある方はこちらまで。

Kiichiro スポーツ整体 NYC