現在、ある競技でアメリカ代表としてワールドカップにも3度出場した選手を施術するようになった。その選手はその競技の殿堂入りもした世界トップクラスの選手。その人が、腰が痛いと言ってきた。
どこからが腰痛なのか?
その方は、「腰が痛い。触ったらどこが悪いか分かるよ」と言ってきた。なので体を触ったけど、トップアスリートはとにかく筋肉が柔らかい。一般人とはまるっきり違う。大抵、腰が痛い人というのは、脊柱起立筋とか、腰方形筋が痛い人が多い。
脊柱起立筋というのは背中にあって、背骨の両サイドにあるポコンと膨れている縦に長い筋肉。
腰方形筋は腰にあって、その脊柱起立筋のすぐ下にある筋肉。
どちらも腰にある筋肉で腰痛とは大抵この辺りの痛みのことを言う。
あとはお尻の筋肉が硬い人もいる。
こんなところが痛い?
で、実際にその人の体を触ると腰の筋肉は全て柔らかい。お尻も柔らかい。おかしいなって思ってると、ある箇所を触るととても痛がられた。それは、脇腹。筋肉でいうと外腹斜筋。
基本的には腹筋の一部なんだけど、この筋肉は後ろの腰の方まで及んでいる。この筋肉が硬くて、押すと痛がられたわけで。
こんな筋肉、一般人は普通使わない
この外腹斜筋はここまで酷使する人は一般人には少ない。多少は使うけど。でも、トップアスリートになるとここを痛める人は多い。野球選手なんかはよくここの筋肉を痛める。
例えばバッティング。バッティングでは「割れ」と呼ばれる動きがある。
バッティングの際に、下半身だけが回転を初め、上半身は遅れて回転を始める。
その時に上半身と下半身のねじれが生じる。この動きを割れと呼ぶ。
この割れは先ほどの外腹斜筋が引っ張られた状態。すると、いつも言っている筋肉の反射、いわゆる筋反射が起き、外腹斜筋が強く収縮する。すると上半身も鋭く回転ができるわけ。
この動きを一流選手は使う。だから、その選手のようにトップアスリートは外腹斜筋を痛めやすいわけ。
トップアスリートと一般人とでは痛める部位が違う
こんな動きを行える人は少ない。だから、一般人とトップアスリートではそもそも、使う筋肉と使い方が全く違うと言うこと。
だからと言って、それぞれの治療法が違うのか?といえばそうではない。
結局、人間の体の動かし方は同じなので。トップアスリートは本来の人間の動きにより近い動き。一般人はそれから少し離れた動き。どちらにせよ、当院で行うことは人間本来の動きを取り戻すことなので。
と言うことで、当院の治療にご興味のある方はこちらまで。