吉田輝星投手は秋田の県立の金足農業高校で甲子園に出場。たくさんのお金を使い、全国から選手をスカウトしまくっている私立の強豪校がひしめく甲子園で、自慢のストレートで三振を取りまくり、夏の甲子園で準優勝に輝いた。
そんな彼もプロでは壁にぶつかり、プロ入り後3年間は一軍で活躍できていない。
今シーズン日本ハムファイターズの監督に就任したBig Boss新庄が藤川球児にこの吉田投手の指導をお願いしたところ、一気にいいボールが行くようになった。
右膝で人生が変わる
重要なのはこの動画でもある通り、右膝であり、右の内転筋の使い方。膝を送り込むことで内転筋を使い、足の力を → 骨盤 → 上半身 → 腕と伝わる。
この膝の使い方をするには、右の足首の使い方が重要になる。
この時の足首の動きを専門的にいうなら、外返しという動き。
図↓は両足を後ろから見た図。このように外側に倒す動きを外返しという。
このような外返しの動きは、内旋とも呼ばれる。
なぜ、この動きが内旋なのか?
それはこのように足首を外へ曲げる外返しの動きをすると、このように足全体が内側にねじられるから。ねじり動作を医学的には回旋運動とよび、内側にねじられるので内旋と呼ぶ。
つまり、足首を内旋させると、そこがスタートになり膝が内旋し、内転筋も内旋する。この内旋の動きが骨盤→上半身→腕と伝わる。つまりねじりの連鎖で腕が加速していく。
マー君の右膝
右足首を横に倒すように使うヤンキース時代のマー君。この時、母指球の内側から土踏まずのアーチ、かかとの内側を地面に押し付けるように足首を倒す。この動きができると、膝が倒れ、先ほどの吉田投手のような動きになる。
全盛期の野茂と晩年の野茂
この動きはピッチングだけでなく、バッティング、いや、テニスなどのスイング系スポーツでは大事になる。
これができない投手はかかとが浮いてしまう。
野茂英雄投手は全盛期、前足が着地する寸前までこの動きをキープできている。
ところが引退間際になると、足首も股関節も硬くなり、足首を倒せず、かかとが浮いてきている。
実は股関節が硬い人、臀部が硬い人はこの動きが硬い人が多い。
なので、この動きをしっかりとケアすると、足首を触るだけで股関節やお尻が緩み、腰痛も改善することが多々ある。股関節が硬い方は一度、足首のこの内旋の動きをチェックしてみるといい。
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