今は引退しているが、魔球と呼ばれたカーブを投げた今中慎二投手。
プロ入り当初のカーブは、まるっきり使い物にならなかった。
それがあることがきっかけで魔球と呼ばれるカーブを投げられるようになり、日本を代表する投手となった。↓
オーバーユースによって怪我をするケースは多い。怪我をするということは、単に投球動作を繰り返しすぎたから、だけではない。
例えば、メジャーリーグで最高の左腕のクレイトン・カーショーのピッチング↓
このように、腕はねじられながら振られている。
ねじられると、肩まわりの筋肉は均等に使われる。ということは、どこか一部の筋肉を痛めにくく、怪我は起こりにくい。これが理にかなった腕のスイング。
ところが、腕を直線的にスイングすると、どこか一部の筋肉を痛める可能性がある。
そのときに、痛みを我慢するのではなく、先ほどの今中投手のように痛くない部分を使うと、理にかなったフォームを見つけることができるケースがある(通常はオーバーユースによる怪我であるのに対し、今中投手はアクシデントだが)。
怪我や痛みは単に取り除くだけが全てではない。
痛みとは、「その動きは理にかなった動きではないという」アラーム。
火事になってアラームが鳴ったのなら、アラームを解除するのではなく、火事を消すことが最優先なのではないか?
アスリートにとって、痛みとは取り除くべきものではないのかもしれない。