ニューヨークのスポーツ整体・日本人スポーツ整体師 | Kiichiro NYC

期待に応えない治療

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英語に問題はなかった

最初にアメリカに来た時。英語に自信がなくて。自分が話をしても通じなかったり。なんでだろう?って思ったら、ある時、アメリカ人に言われた。

「なんて言ってるか聞こえない」

つまり、声が小さかったから聞こえなかっただけ。自信がないから声が小さくなる。だから聞こえない。で、「え?」って聞き返される。すると、「自分の英語がダメだからか」って自信を失ってさらに声が小さくなる。その悪循環。

だからある日から声をしっかり出して話したら全然、話せるようになった。通じるからさらに自信が出て声も出て、さらに通じて・・・。

治療も同じ

これと同じことが治療でも起こってて。オレは自分でいうのもなんだけど、たくさんの痛みをとってきた。痛くて歩けないような人が痛みが取れて歩けるようになったり。寝たきりのおじいちゃんが立てるようになったり。日本にいたときはそんなことは普通にできてた。ところがアメリカに来たらそれができたりできなかったり。なんでだろう?って考えてたら、ふとさっきの英語のこと思い出した。

治療は4次元

オレはいつも治療は4次元でやるべきだと思ってる。ほとんどの人は筋肉やツボを教科書で覚える。だから2次元。でも実際は立体で起こってるわけだから3次元な訳で。どの筋肉がどうねじれながらついてて、この筋肉がこの筋肉の下を通ってるとか。それから筋肉を押すのも3次元で考えれば、押す方向も必要なわけだ。

そしてさらに大事なのが4次元、つまり時間の概念。筋肉をどれだけ押すかってのも大事になる。10秒なのか30秒なのか1分なのか?つまり、

「どの部分を」「どの方向に」「どれくらいの時間押すか?」を考えて行うのが4次元的な治療なわけで。

患者さんの反応に負けないこと

今、やってる患者さんで評判のいい人は大抵、反応のいい人。マッサージしてる最中に、「気持ちいい」とか「あ、楽になりました」とか言ってくれる人。だから、こちらも自信がつく。でも、それをしてくれない人がもいるわけよ。そうすると、「あれ?ちゃんときいてるかな?」と不安になる。すると、十分に筋肉をほぐす前に違う筋肉のマッサージにうつっちゃう。すると本当はもっと時間をかけてマッサージしないと緩まないままになって。これ、ほんと微妙な違いなんだけど、どうやらアメリカに来て、環境変わって、マッサージする対象の人も変わったせいか、迷いがあった。

期待に応えない

最初、アメリカでマッサージし始めた頃は患者さんの要望に答えてた。

もっと強く押して欲しい

ここを揉んで欲しい

とか。で、大抵は失敗する。これ、自信がないからなのよ。だから、オレは自信を持って断るようにした。

「強く揉んでも変わらないし、むしろ悪化することがありますよ」

「ここは揉まないほうがいいですよ。」

とか、すると、離れていく患者さんも出た。そういう患者さんは気持ちいいマッサージを求めている人。そういう人はその辺のマッサージ店に行けばいい。うちはあくまで治療院であって痛みを取ることが仕事。だから、痛みで困ってくる人だけくればいい。そう思ったら、どんどん痛みが取れるようになった。

そういい意味で何でもかんでも期待に応えないことこそ、最高のサービスへの第一歩なんじゃないか?

Japanese massage NYC Kiichiro