つい先日、バレリーナの方をマッサージしたのだけど、肩の痛みに対して施術をしていたところ、ものの10秒で痛みと張りが取れた。本人はもちろん、私自身もとてもビックリしてしまうほど。
実は今までなかった感覚が、突然、わかるようになった。
経絡とは何か?
私は鍼灸師でもあるんだけど、東洋医学では経絡と経穴というものを治療に使う。
東洋医学では人間の体には、「気」などのエネルギー的なものを体の中を流れていると考える。
そして、その「気」などのエネルギーの通り道が経絡(けいらく)。
こんな図を見たことないだろうか?これが経絡。
その経絡の中に、あるのが経穴(けいけつ)。いわゆるツボ。
気などが詰まったり、不足した時に、ツボを刺激することで気を補充したり、詰まりを取ったりするするのが鍼灸という治療。そして、マッサージもその本質は変わらない。
ツボを刺激することで経絡の気の流れを調節するというもの。
ゴッドハンドの治療
10年以上前、鍼灸学校の学生時代に首を寝違えた。そこである有名な鍼灸師をたずねたことがある。その先生は首や手首や足首など10〜15箇所くらいしか刺さない。しかも、肝心の首は2箇所くらい。ものの1分。で、筋肉はゆるゆるになり、痛みも無くなった。
そして、一番びっくりしたのは、刺激の弱さ。ほんの1ミリくらいしか刺さない。
だから、患者としては、「え?本当に刺したの?」くらいの感じ。
ツボはどこに
ツボをグッと押すと、ズーンと響く。すると効いている感じがある。
だから、人はツボが筋肉の奥にあると感じてしまう。でも、実は違う。
気は体の表面を流れていると言われている。だから、日本の鍼は深く刺さない。
だから、ツボは1ミリくらいのところにあるわけで。
ということは、鍼を筋肉に深く刺したら、それは深すぎるわけで。
だから、マッサージでも押したり揉んだりすると、それはツボを外してしまう。
ツボをとらえるには深さが大事だということ。
フライを打つイメージで
これをイメージで言うと、このフライを打つイメージがしっくりとくる。
バットが施術者の手、ボールが筋肉。
ボールをちゃんととらえる(筋肉をしっかりととらえる)のは、強く押しすぎ。
つまりはツボを通り越してしまい、ツボをとらえられない。
なので、この練習のようなマッサージが本当の意味でツボをとらえることになる。
するとこのように軽い刺激で筋肉がガンガン緩んでいく。
と言うことで、当院の治療に興味のある方はこちらまで。
Kiichiro Sports Conditioning Massage NYC